つじの骨粗鬆症・整形外科クリニック~整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科~
TEL:072-753-4152 / 市立池田病院から南へ徒歩約1分

リウマチとは

リウマチ(関節リウマチ)は、一般的に関節や骨、筋肉等が痛くなったり、こわばったりする病気を指します。 関節リウマチは、自己免疫疾患の1つで、本来なら病原菌などの外敵を攻撃するはずの免疫が暴走して自分自身の体を攻撃することで、全身の様々な関節に炎症がおき、痛みやはれを引き起こします。炎症は関節だけでなく目や肺など全身に拡がることもありますし、微熱や倦怠感、食欲不振などの症状が現れることもあります。
進行すると骨や軟骨が破壊されて関節に変形が起こり、関節を動かせる範囲が狭くなり歩けない、物を持てないなど機能障害をおこします。


リウマチの初期症状

リウマチは高齢の方に多い病気と思われがちですが、実は30~40代の発症が一番多く、4対1で女性に多く発病します。
次のような症状は、リウマチの初期症状の可能性があります。
  • 微熱や全身の疲労感、食欲不振などが続く
  • 朝方に手足の指関節がこわばる
  • 関節のあちこちが痛むみ
  • 手足の痺れや痛みがある
  • など
    朝のこわばりについて
    起床のときに手首や足首、手足の指の付け根が自由に動かず、しばらくすると少しずつ動くようになる「朝のこわばり」と呼ばれる症状が特徴的です。

    リウマチの診断

    リウマチは、問診、ならびに血液やX線検査などの結果を照らし合わせて、総合的に診断されます。
    リウマチと似たような症状を起こす病気はいくつかあります。たとえば変形性関節症は指の第一関節が硬く腫れ、中年過ぎの女性に多いこともあって、リウマチとよく間違われます。
    男性に多い痛風は、足の親指などが腫れて痛みますが、ほかの関節に炎症の生じることが比較的少ないため、リウマチと区別できます。

    リウマチの治療

    検査・診断の結果、関節リウマチと診断された場合は、早期に抗リウマチ薬や生物学的製剤での治療を行います。
    以前は、リウマチは、関節の変形が進んで寝たきりになってしまうことも多く、不治の病とも言われていましたが、ここ数年の生物学的製剤の発展により治療効果が飛躍的に向上し、10年前とは比べ物にならないほどに進化しています。ただし、これらの薬は免疫という身体にとって大変重要な機能に影響する薬ですので、副作用には十分留意しながらの投与が必要になります。抗リウマチ薬の中には、効果が期待できる一方で肝臓や腎臓障害の副作用へのリスクが高いものもあり、また、生物学的製剤は免疫の働きを抑えるため、感染症にかかりやすくなるため注意が必要です。患者様とご家族の方にリウマチ治療の方針と薬剤の特長や副作用について十分ご説明の上、治療を開始してまいります。


    つらい痛みに対しては非ステロイド系消炎鎮痛剤などを使用し、また物理療法や運動療法で患部を温めたり動かすことによって、こわばりや痛みを軽減したり、また、関節に障害や変形をおこしている場合は、外科的手術も検討いたします。 入院による手術が必要となった場合は、迅速に適切な病院をご紹介いたします。